レザー帽子作りの挑戦

レザー帽子作りの挑戦

こんにちは、ReqHatter(レックハッター)の松村です。

ReqHatter(レックハッター)はレザーを使った帽子作りに挑戦しています。

しかし、これが思った以上に大変な道のりでした。

今回は、その苦労と学びについてお話ししたいと思います。

 

1. レザーの選定に四苦八苦

レザーと一口に言っても、その種類や加工方法によって質感や扱いやすさが大きく異なります。例えば、フルグレインレザーは耐久性が高く、美しいエイジングが楽しめるものの、硬さがあり縫製が難しい。一方で、スエードやヌバックは柔らかく加工しやすいですが、耐久性や撥水性に課題があります。

帽子に適したレザーを見つけるために、国内外のタンナーからサンプルを取り寄せ、実際に触って試してみました。「これはいい!」と思ったレザーが、いざ帽子にすると思ったようなフォルムが出なかったり、逆に柔らかすぎて形が崩れたりと、試行錯誤の連続でした。

2. 縫製の壁

布と違い、レザーは針の穴が一度開くと元に戻りません。そのため、縫い直しができないという大きなプレッシャーがあります。最初は何度も縫い直しをしてしまい、無駄にしてしまったレザーも数知れず……。

また、レザーは伸びにくいため、カーブを作るのが非常に難しく、従来の布帽子とは異なる型紙を作る必要がありました。さらに、通常のミシンではレザーを縫うことができず、専用のミシンや道具を揃えることになりました。

 

3. それでもレザー帽子を作りたい理由

苦労が多いレザー帽子ですが、それでも挑戦を続けたいのは、やはり「長く愛される帽子を作りたい」という想いがあるからです。レザーは手入れをすれば何十年と使え、使うほどに味が出る素材。流行に流されず、一生モノとして大切にされる帽子を作ることが、私たちの理想です。

現在、試作を重ねながら、ようやく納得のいく形が見えてきました。近いうちに、皆さんにお披露目できるよう、引き続き頑張っていきます!

また現時点ではハンチングとキャップの2型のみの展開ですが次の秋冬シーズンでポークパイとキャスケットを作る予定です!

もし、レザー帽子に興味がある方がいたら、ぜひコメントやメッセージでご意見を聞かせてください。一緒に「長く愛せる帽子」について考えていけたら嬉しいです。

それでは、また次回のブログで!

 

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